経験者が語るネットワークビジネスとは！仕組みや勧誘の断り方を大公開

「ネットワークビジネスに誘われた！」

「友達や家族がネットワークビジネスを始めた！」

この記事を見ているあなたは、おそらく誰かからネットワークビジネスに誘われたのかもしれません。

当の私も過去に何度も誘われた経験があり、上の人と面会したり都内の立派な本社までセミナーを聞きにいったことがあります。

その結果１年ほどで辞めてしまい現在ではネットワークビジネスはしていませんが、一つだけ周りの人たちと印象が違うことがあります。それは、

「ネットワークビジネスって悪いものではない。使う人に悪い人がいるだけだ」

ということです。

ネットワークビジネスと聞いてそのまま拒絶するのもいいですが、こんなに長い間ビジネスとして成り立っていて、いまでも大勢の参加者がいて、あなたの知り合いがこんなに熱くなるネットワークビジネスとはなんなのか。

知っておいても無駄ではありませんし、仕組みを知るととっても面白いし、やるにせよやらないにせよ知識としてあるのは人生においても何か役立つことがあるかもしれません。

というわけで今回は、ネットワークビジネスについてを徹底解析してみました。

まず前半にはネットワークビジネスの仕組みについてを。

中盤には「実際ネットワークビジネスは成功できるのか」を。

後半にはネットワークビジネスを勧誘された時に役立つ断り方を紹介していきます。

ネットワークビジネスという名前だけ聞いて拒絶する人も多くいますが、是非一度、思い込みを捨てて興味を持ってみるとまた違った見え方ができるはずです。

それでは紹介していきましょう。

ネットワークビジネスとは

ネットワークビジネスは、簡単に言うと「広告をしない会員制の通販会社」です。

ネットワークビジネスで取り扱う商品は、日用品・化粧品・健康食品（サプリ）などがメインで、人から紹介されて会員にならないと買うことができません。

また、使ってよかった場合には人に紹介をすることができます。紹介した人が購入すると、広告費としてあなたに何割かが報酬として受け取れます。

それが大きくなると、大きなビッグビジネスチャンスになることもあるため、今でも多くの人がネットワークビジネスに参加し、広めています。

そんなネットワークビジネスの柱は大きく２本。「商品」と「ビジネスプラン」があります。

それぞれどんな特徴があるのかをまとめていきますので、見ていきましょう。

ネットワークビジネスの商品

会社によっても代わりますが、ネットワークビジネスで取り扱う商品は、日用品・化粧品・健康食品（サプリ）などがメインです。

そして、それらの商品はスーパーや薬局で売っている市販のものよりも良い商品となっています。

何故無名のネットワークビジネスの商品が、街にある有名人気商品よりも良いものなのか、その理由を見てみましょう。

原価をかけられる

例としてシャンプーをあげます。シャンプーには海藻エキスやらアミノ酸やらノンシリコンやら、色んな髪に良い成分が入っています。

しかしもちろん良い成分は高額なので、より良いシャンプーを作るには十分な原価をかけることが大事です。

食べ物も、予算200円で作るのと5000円で作るのとでは圧倒的に後者の方が美味しいものが出来上がりますよね。

そしてかけられる原価なのですが、市販のシャンプーは商品化して世に出すまでにたくさんのコストがかかります。

まず１番大きいのは広告やCMですね。

番組や回数によっても代わりますが、CM一本作るのも数百万〜数千万円かかります。

資生堂の「TSUBAKI」というシャンプーでは大物タレントやファッションモデルなどを使ってTVCMしていますが、宣伝広告費では今までに50億円もかけていると言われています。

また、商品を店頭に置くのも費用がかかりますし、シャンプー１本作って、たくさんの人に知ってもらって、手に取ってもらうまでに多額のコストがかかります。

市販のシャンプーは基本700円ほどでしょうか。その中でコストとしてかけられるのは５％ほどと言われています。

100円ショップのシャンプーで髪の毛を洗うとキシキシするし染みたり赤くなるのは、原価に一切お金をかけられないからですね。

一方ネットワークビジネスは、TVCMや広告を一切しませんし、店舗にも置きません。

そして、その余った部分を原価にあてることがでるので、会社にもよりますが、20〜30％が原価としてかけられます。

2、30％も原価をかけられる商品というのはまずなく、逆にネットワークビジネスという手法を取っているからこそ実現できるともいえます。

良さをしっかりと伝えられる

実はこういった口コミで広めていった方が良さがしっかりと人に伝えることができます。

例えばテレビCMは15秒か30秒しかありません。その中で伝わるのは、その商品がどういいのかではなく、

• 面白い！
• 有名な会社なんだな！
• 好きな芸能人が出てる！

つまり「なんとなく良さそうというイメージ」しか伝わらないんですね。

私自身もやっぱり市販の日用品を買う時には、しっかりと成分表を見て見比べたりするのではなく「あ、これCMでやってたな！」などと、知っているから、見たことあるから買うことも多々あります。

一方ネットワークビジネスは口コミで紹介するので、実際に使って感じたこを伝えることができます。

「市販のは肌に合わないものばっかりだったんだけど、これ使ったら解消された！」

「あなたも悩んでたし、一回使ってみたら？？」

商品の良さを正確に伝える術としては口コミで広めていくのは正しい部分もあるような気がしますよね。

あと、街に溢れている市販の商品のほとんどは、CMや広告をうつ「イメージ戦略」をしているんだということも頭に入れておくと

本当に悩みがあって良い商品が欲しい時に「ここはCMやってるから一番なのかな」という勘違いをしなくなりそうですね。

現在は日用品需要が増えている

私がネットワークビジネスに出会ったのは10年ほど前。その会社のシャンプーはかなり高品質で、４万円くらいのものが5,000円で売られていました。

しかしその頃は「安いのでいいや」というような日用品にそんなにお金をかける人がいなかった時代でした。

しかし現在ではシャンプーも数千円が当たり前。日用品にこだわる人も増えてきている「健康志向」の時代になっています。

ビジネスプラン

続いてはビジネスプランについて紹介していきます。

ネットワークビジネスに参加して人を紹介していくと広告費としてお金が入ってきます。

そしてすごい人は毎月何百万円も稼ぎ、さらにお金だけじゃなく自由な時間を得ることができるようにもなります。

そんなビジネスプランはどのようになっているのか。こちらも一つずつチェックしていきましょう。

ベーシックプラン

ビジネスプランは会社によって様々で、さらにどれも細かいので一つずつ比較するのは大変です。

なので、多くの会社に当てはまる「THE・ネットワークビジネスプラン」を紹介していきたいと思います。

（中の数字やパーセンテージも例の一つなので、実際は会社によって変わることを了承ください。）

一般人が権利収入を得ることが出来る

ネットワークビジネスの良い所は権利収入（不労所得とも呼ばれます）になりえるということです。

権利収入とは「一度仕組みを作ってしまえば自動的にお金が入ってくる収入」です。

人に広まってしまえば後は何もしなくても誰かが買ってくれる度にお金が入ってきます。

上記の「３人が３人に伝えて36万円」という例も、こちらは１ヶ月働く給料ではなく、働かなくても自動的に入ってくる36万円なので、重みが違います。

不労所得になるには商品力とリピートするものであることが重要。

ネットワークビジネスでは、毎日使うであろう日用品や化粧品、サプリを取り扱っていて、なおかつ原価をたっぷりかけることができます。

そういったことからも、商品が良い会社を選ぶことで権利収入にすることができるんです。

ちなみに、その他の身近な権利収入の例を上げると、

• 株：これらか大きくなりそうな企業にお金を預け、大きくなったら配当金が貰える。
• 不動産：アパートを借りて、そこに人が住んでもらえれば毎月家賃が振り込まれる
• 印税：曲を作ったら、そのCDが売れるたび、TVなどで使用されるたび、カラオケで歌われる度にお金が入る

これらもとても魅力的ですが、株や不動産には100万円以上の資金が必要ですしリスクもあり、本やCDなどで印税を得るのは才能も運も必要です。

そういった意味からも、お金も才能も必要なく「人に紹介する」という仕事内容から、一般人が権利収入を得る唯一の方法だとも言われていました。

ネズミ講との違い

よくネットワークビジネスとネズミ講を同じものだと思うことがありますが、実際は違いがあります。

ネットワークビジネスとは【連鎖販売取引】という、口コミで広めていく認められたビジネスです。

ネズミ講は【無限連鎖講】といって法律的に禁止された違法な方法です。

これらの大きな違いは「（価値のある）商品があるか」ということ。

ねずみ講も人を紹介しながら会員を増やしていくのですが、お金だけが流通します。つまり、「毎月５万円かかるけど10人紹介したら20万円になる」というようなイメージです。

中には違法を隠すためにストーンやツボなど、価値のないものをカタチだけ設けているところもありますが、どれも詐欺で違法です。

勘違いされる大きな原因は、この３人が３人を紹介する図式。

ネズミの繁殖図から、３人が３人に倍増していくことを「ネズミ算式に増える」と言いますが、この広まり方がどちらも同じなので、混合してしまいやすくなっています。

ネットワークビジネスが稼げない理由

ここまで見ていかがでしたでしょうか。

私が初めて聞いた時には、ちょっと怪しいと思っていたけどどれも納得できるものでしたし、難しそうだけどそれなりのリターンがあるなととても興味を持ちました。（稀な例です…）

しかし実際のところを言うと、残念ながら色んな良さを知った上で結果ネットワークビジネスはオススメできません。

その理由を３つ紹介していきましょう。

失敗例：タイトル維持のための借金

ネットワークビジネスの会社のほとんどにはタイトル（称号）があります。

あなたから発生したグループの人数や売上に応じてタイトルを獲得でき、このタイトルを得ることで多くの会員からの憧れの的になることができます。

しかし、このタイトルを得るために借金までしてしまう場合がいます。

例えば「今月あと10万円でタイトルをゲット出来る」となって、どうしてもタイトルを獲りたい時には方法は２つ。周りの会員に購入を頼むか、自分自身が購入すること。

そして、周りに頼むのは限度があるので、ほとんどの場合は自分自身で買います。

タイトルを獲った日には、まさにネットワークビジネスの成功者となり、周りのみんなから褒められ憧れられます。

自分も今まで大変だった過去を思い出し、断られた人全てを見返すことができたと感動することでしょう。

しかし、そんな栄光の日も過ぎ去り大変なのはその翌月から。今度は20万円足りません。

せっかくの栄光がたった１ヶ月で失うことはなかなか出来るものではないので、今月もタイトル維持のため購入。

それが続いて、実はネットワークビジネスの上位タイトルを獲っている人の中には貧乏のままだったり、逆に借金をしている人なんかもいます。

欲に流されずしっかりと足場を固めていくことができればいいですが、たくさんの人がいるコミュニティの中ではどうしても目立ちたいという欲が出てきてしまうのは、仕方ないことなのかもしれません。

難易度が高すぎる

「ネットワークビジネスは、ただあなたが３人を入会させればいいだけ。それが連鎖していくだけで30万円ほどの権利収入が毎月入ってきます。」

と、始めは言われます。なーんだ、３人なら入ってくれるかもなんて思いますが、実際そう上手くはいきません。

まず、あなたに絶対なる信用があるなら上手くいきそうですが、家族や恋人、親友など近い人ほどあなたを心配し、絶対に辞めさせようとしてきます。

多くの人はここでハートブレイクして辞めていってしまうところですね。

また、営業スキルもとっても大事で、会員登録してもらって毎月買ってもらえるように商品を紹介しなくてはなりません。これならただ１回だけ物を売りつける方が数倍カンタンです。

さらにあなたから発生したグループがその後もちゃんと購入し続け、人を紹介し続けられるかの管理はメチャクチャ難しいですね。セミナーや飲み会などを積極的に開催するのでお金も労力もかかるし、その結果多くの人が辞めていくのを見ると心も折れそうになります。

ネットワークビジネスでは「それだけ権利収入を得るのは難しい。でも、それだけやる価値がある！」と言われますが、

かかる労力や必要な知識とスキル、行動力、そして周りを巻き込むリスクなどから言えるのは、

「自分でビジネスをやった方がよっぽどカンタンに大きく稼げる！」

一般人がお金持ちになり権利収入を得る方法は他にもあるので、自分に合ったビジネスを選ぶようにしましょう。

嫌われる

ネットワークビジネスがオススメできない一番の理由は「誤解されやすい」ということです。

「なんだか怪しい」「ネズミ講じゃないの？」「うわぁ、洗脳されてるよ・・・」

なんて、実際はどうだろうと「友達をビジネスに誘う仕事」「物を買うと紹介された人にお金が入る」という図式が、どうしても印象を悪くしてしまいます。

また、あなたが「どんなに嫌われてもいい！」という熱を持った場合でも、あなた自身はよくても紹介した友だち達にも同じ想いをさせないといけなくなります。

人の人生を左右させてしまうこともあるので、人を巻き込まない、自分が全て責任をおえるようなビジネスを探すことをオススメします。

もし勧誘を受けたら

これを見た人はもしかしたらネットワークビジネスに誘われたことがあると思います。

そしてほとんどの人が、その人と少し「モヤッ」としてしまったかもしれません。

どう断ればよかったんだろう。次に勧誘されたらどう断ろう。

そういった時にはこちらを是非参考にしてみてください。

断る最強の方法

勧誘されてどうにか断りたいけど、そのことで相手を傷つけてしまったり、喧嘩をしてしまったり、最悪の場合には絶交してしまうなんてこともあります。

そこで絶対に関係を悪くしない最強の断り方を元Amwayのやまもとりゅうけんさんが言っていました。

もうすでにやっている。

ネットワークビジネスは、例えばAmwayならAmway同士の勧誘はご法度となっていて、他グループから勧誘してしまうと登録を抹消されてしまうこともあります。

なので、あなたがすでにそのネットワークビジネスに入会していれば、もうこれ以上の勧誘はできなくなるでしょう。

また、必ず「え？いつから？どのグループ？タイトルは？」などなど話を広げてくると思うので、こう返しましょう。

「うちの家族がやってるからそれで入らされてるんだけど、入会だけしててセミナーとかは聞いたことない」

入会してるけど興味ない。そう言えばこれ以上は何も言ってきません。

断ってはいけない！

ネットワークビジネスのプロは、どんな断り方をされてもその切り返しを用意しています。

まず、「人間は誰しもがお金と時間がない。そしてネットワークビジネスなら手に入れられる！」という前提の上で、切り返し集を一部紹介します。

• 興味ないから→お金と時間は興味あるでしょ？
• 時間がないから→今のままじゃ一生時間ないままだよ
• 誘うのが嫌だ→商品使うだけでもいいよ
• 仕事が忙しいから→休みの日で出来るよ
• なんか怪しい→都内にビルがあるから見に行こうよ

基本的に、「もう会員になっちゃってる」以外の断りは全て切り替えせるようになっています。

商品は良い

ちなみに原価がたっぷりかかっているネットワークビジネスの商品は良いものが多いです。

ネットワークビジネスを辞めた人でも商品だけは使い続けている場合も多く、実際に市販では売られていない高級の商品が安価で買えます。

もしあなたに丁度悩みがあって、商品自体が良さそうなら試してみるのもいいですね。

どうしても会員になりたくない場合には、普通にAmazonでも売っていて、逆に安いのでそちらから買うのもアリです。

まとめ

ネットワークビジネスとは、

• 会員型の通販会社。日用品・化粧品・健康食品などが多い。
• 広告せず店舗にも置かないので商品が良い
• 口コミで広めることにより権利収入を得ることができる

となりました。

市販で買うよりも良いものが安く手に入るので、日用品などこだわりがあればチェックしてみるのもいいですね。

また、人に紹介することで権利収入として大きなお金を得るチャンスも得ることができます。

しかし実情としては

• ネットワークビジネスという名前を出すだけで誤解を招く
• 営業力や管理能力などが必要で、成功出来る人は1％以下

となっており、ビジネスとして成功するのはかなりの難易度があります。

私個人としては、ネットワークビジネスに出会って、

• こんな世界があるんだ！
• 一般人でもお金持ちになれるんだ！
• いつか権利収入を目出したい！

というように思うことが出来ました。これを知らなければこういった記事を書くこともありませんし、きっと一般的な社会人になっていたでしょう。

知識としても面白いですよね。「ねずみ講との違い」とか「日用品の原価」とか、普通では知れない社会の闇みたいなのも知ることができました。

でも、やっぱりどんなに素晴らしいプランがあっても人を誘うネットワークビジネスはとても難しいです。

そして、ネットワークビジネス以外でも現在ではインターネットを使って権利収入を得る方法はたくさんあります。

例えば元Amwayのやまもとりゅうけんさんは、Amway自体には300万円も稼いでいたそうです。

しかし現在ではブログやYouTubeをメインにしており、そちらの方が楽しく自分らしく、さらに多くの権利収入を得ることが出来るようになりました。

正直ネットワークビジネスは昔からある手法で、一人ひとりアポを取って勧誘するというかなりアナログな方法を取っています。

これからネットワークビジネスではなくインターネットビジネスで、自分らしく稼いでいく時代が来てるんだとかんじました。