「もう人間が嫌い!誰も信じられない!」
そんな風に、周りがみんな敵に見えてしまう。人に会っても話していても嫌悪感が消えなくて、出来たら人と関わらずに生きていたい。
そして気付いたら友達や家族も信じられなくなり、そしてそんな自分自身も嫌いになってしまう。
対人関係というのはとても難しいですよね。人によって考えていることがバラバラですし、日や状況によっても変わるので、「これさえあれば人を好きになれる」というような答えはありません。
でもこの記事を見ているあなたはきっと、「人間が嫌いだからもう誰とも関わらない!」と投げ出したりせずに、「どうにかしてこの人間嫌いをどうにかしたい!」と思っているはずです。
なぜなら、この世界で生きていくには人との繋がりは絶対に必要で、切り捨てることは出来ないから。
そして、もし人を好きになれたら、もっと生きやすくもっと楽しく毎日を送れるようになるはずだからです。
というわけで今回は、人間嫌いになってしまう特徴と直し方をそれぞれまとめてみました。
今よりも少しでも人の良い所が見れるようにお役立てればと思います。是非チェックしてみてください。
目次
人間嫌いになる特徴
まずは、何故人間嫌いになってしまうのかの特徴から見ていきましょう。
なんとなく漠然と「もう人間は嫌いだわ!」と言われたら、「こんな対策があるよ」と言っても「でもどうしても嫌いなんだもん」と心の反発が起きてしまうので、
何故嫌いなのかの原因さえ分かってしまえば、直すためにするべきことが見えてくるかもしれません。
人間嫌いになる特徴は人それぞれ違うかもしれませんが、あなたに当てはまるものがないかチェックしていきましょう。
1、自分が嫌い
周りの人間を嫌いになってしまう人の中でも多いのが「自分が嫌い」だから。
自分が大好きな人は周りの人の事も好きですよね。あなたは自身はどうでしょうか。自分が好きですか?嫌いですか?
何故自分が嫌いだと人も嫌いになるのかというと、自分の嫌なところと同じところが相手にも見えてきてしまうから。
「私は自己中心で、人に会う度に自分本位になってしまう・・・。でもどうしても治せない。またやっちゃった。」
と自分を責め続けていて、もし自己中心で周りに気を使わずそれでいて平気な顔をしている人を見たら不快な気持ちになってしまいます。
逆に「自分の悪いところは知っているけどそれもまた自分の個性だ」と認めている人は、他人の悪いところを見つけても責めることはありません。
2、嫌われるのが怖い
「自分が嫌い」にも重なりますが、自分を知られることで嫌われるのが怖いと思うのもまた人間を嫌いになる原因です。
全てをさらけ出すのは勇気がいるし、もしかしたら嫌われてしまうかもしれません。でも、自分を隠して人と付き合うのはとっても疲れてしまいます。
そして人との接触を減らしていき、気付いたら「誰にも会いたくない」と人間が嫌いになっていることもあります。
職場などの狭いコミュニティであれば表面上の付き合いでなんとかしのげますが、飲み会など深く絡む場所は特に苦手で断りがちになってしまう人も最近では多くいますね。
3、コミュニケーションが上手く取れない
話してみたり遊んでみたりしてみてちょっと仲良くなれそうなのに、意見の食い違いなどで自分を分かってもらえない。相手の言動や行動が理解できない。
そういった気持ちのずれから「もう自分のことを分かってくれる人はいない」と人を嫌いになっていくこともあります。
TVを見ていてもSNSを見ていても、自分とは違う意見が出てくる度に嫌悪感が増していき、どうにか自分の意見が正しいことを認めたくなってしまいます。
そういった人の口癖は「それは違うよ!」ですね。人付き合いを勝ち負けで見てしまうと相手は敵になってしまうので、「敵=嫌い」と思ってしまうようになります。
4、過去にトラウマがある
いじめや家庭環境の問題、虐待や友人の裏切りなどなど、今まで他人にされてきたことがトラウマとなって全てが信じられなくなるのも人間嫌いになる大きな原因です。
ひどいことをされると、人は恐ろしいものなんだと思うし、誰しもそういった一面があるようにも思えてくるし、誰も助けてくれないんだということが分かった時には深く絶望してしまいます。
その傷が深いほど人が嫌いになるし、例えば恋人に裏切られたら「もう男(女)なんて信じられない」と、異性全員を信じられなくなってしまうこともありますね。
5、睡眠不足
カリフォルニア大学の研究によると、睡眠不足や夜ふかしになると人が嫌いになっていくそうです。
実験としては、寝不足の時とそうでない時とでは、人に近づかれて不快になるパーソナルスペースの距離が変化。寝不足時にはより近寄られるのを避けるようになったのです。
またそれは逆も同じで、寝不足の人とそうでない人を「どちらが好感が持てるか」と同条件で見比べたら、十分に睡眠を取っている人の方が好感度が高い結果になりました。
確かによく考えるとそうですね。十分睡眠がとれてないと心も乱れるし、人と会うのも億劫になることもあります。逆に、周りの人を見渡すと、規則正しい人の方がポジティブな人が多いようにも感じられます。
人間嫌いだというあなたはいかがですか?遅くまでスマホやゲームをしていたりしませんか??もしそうならそういったことも人間嫌いに拍車がかかっているのかもしれません。
6、インターネット
あなたの周りの人がみんな良い人で、のんびりしていて、嫌なことも少ない、まるでメルヘンの国みたいな場所で生まれ育ったなら、あなたも人を嫌うことなんかならなそうですが、
毎日悪口を言い合い、貶し合い、暴言を吐き、喧嘩をする人の中で生活をしていたら、あなた自身の心も闇に染まっていきます。
そして、インターネットの中にもTwitterやYouTubeのコメント欄、5ちゃんねるなどの掲示板の中には、毎日暴言や悪口、喧嘩などが行われているところがあります。
そこに書き込むのはもちろん、見るだけでも嫌な気分になりますし、それを毎日繰り返していたら心に闇ができ、人に会う度に「この人も優しそうに見えるけど本心は分からないな」と思ってしまったり、自分自身もその人に対しての悪いところが見えるようにもなってくるかもしれません。
人が嫌いな人ほど、人の悪口を見るのが楽しくなっていきますし、スマホは毎日見るものなのでお手軽に闇に染まりやすくなります。
7、イライラする趣味
一概には言えませんが、人が嫌いになりやすい趣味というのもあります。
パチンコや競馬などのギャンブル、対戦ゲームや課金アプリ、お酒などです。
誤解して欲しくないのが、もちろんそれらの趣味自体にはなんら問題ありません。ようは”ハマりすぎる”ことが原因になりえるということです。
例えばパチンコなら、これはあくまで私の持論ですが、人の幸せを喜べなくなると感じています。
「もう3万円も負けていた時、知らない人が隣りに座った途端に1,000円で大当たり。嫌になって台を移ったら、さっきまで座っていた台に他の人が座り、すぐに大当たりを出しまくる。」
こんな経験をしたら暴言を言いたくもなりますし、パチンコにはそんなシーンが幾度とあります。そのうち、人が自分よりも成功しているのを妬むようになりそうです。
またゲームもそうですね。対戦ゲームなんかでは相手を殺すことが目的になりますし、やられたらムカつくし、チームの一人が足を引っ張った時には「なんて下手なんだ!辞めちまえ!」なんて暴言を吐いてしまうことも・・・。
もちろん偏見が入っていることは認めますし、娯楽としてちゃんと息抜きして楽しめている場合は問題ありません。
ですが、もしあなたが人間嫌いで、こういった趣味をよくイライラし続けてながらやっているのならば、人間嫌いの原因の一つになっているのかもしれません。
人間嫌いの直し方
続いては人間嫌いの直し方について見ていこうと思います。
あなたに出来るもので、納得できるものが見つかるように7つに分けて対策を紹介しています。
一つずつ見ていきましょう。
1、自分を認める
人間が嫌いで自分のことも嫌いな人は、まずは自分自身を認めることから初めましょう。
なぜなら自分自身も人間の一人だから。そして、自分の悪いところほど誰よりもたくさん見えるものなので、もし自分の悪いところを認められれば他人の不完全な部分も受け入れられるようになります。
ちなみに「好きになる」のではなく「認める」というというのがポイント。好きになれなくても理解出来なかったとしても、これもまた自分なんだと認めましょう。
嫌いなところを認めるポイントは、良い悪い・好き嫌いで判断するのではなく「長所を見つけること」です。
例えばあなたが口が悪いのだとしたら「ハッキリと意見を言える」と言い換えることができます。
自己中心な人は「人に惑わされず自分のやりたいことを出来る」とも言えます。
逆にあなたが憧れてしまう人にも長所と短所があります。優しい人でさえ「自分の意見が出せない」という一面もあったりするわけです。
一見長所と思うところにも裏を返せば短所になるので、それらを全て良い悪いで決めることはできません。そういった特性があるだけです。
それを認めて、自分の特性を責めるのではなく活かす。そして他人の嫌なところも「この人は嫌いだけど、こういった良いところもあるかもなぁ」と理解をしてみると、人のことも好き嫌いで決めつけることが無くなってきます。
2、人と比べない
どうしても人に優劣を感じてしまう人は、人を妬んだり見下したりと、上下のラインで見てしまっています。
だから人に会っても負けてる気がしてしまったり、自分が正しいことを照明したくなるわけですね。
でも、人を上下関係で見ていたら絶対に人を好きにはなれません。上下ではなく、人には色んな特性がある左右で見ることです。
「私はこう思うけどあの人は違う意見を持ってるんだ。色んな価値観が知れて世界が広がったなぁ」
「あの人のことはとても羨ましいけど、あの人なりの悩みもあるんだし、私もあの人が苦手なことで得意なことがある」
「みんな違ってみんな良い」なんて言葉がありますが、人間は色んな人がいるから楽しいのです。
3、過去を経験として活かす
ベストセラー「嫌われる勇気」という心理学の本で「トラウマは存在しない」という言葉がありました。
「過去にトラウマがあるから人が嫌いになってしまった」ではなく、「人を好きになる勇気がないからトラウマを持ち出して人を嫌いになっていい理由にしている」というのです。
人とのコミュニケーションが怖い、面倒くさい、傷つきたくない。だから「自分はトラウマがあるから人が嫌いなんだ」と言い訳に使ってしまうんです。
また、過去のトラウマに縛られてしまうんだとしたら人は一生変われません。何故なら、過去は変えられないからです。
過去なにがあろうと、今目の前にいる人は関係がありません。過去を忘れることは出来なくても、それを活かして「次からはどうしよう」と前に進んでいきましょう。
4、ネガティブを排除する
人間嫌いな人の周りにはネガティブなものを周りに集めている傾向があります。
SNS・ゲーム・ギャンブル・環境など、人間を嫌いになりそうなネガティブなことがあれば全部排除していきましょう。
ネガティブ全てを排除することは難しいかもしれませんが、少しずつでもポジティブなものに変えていきましょう。
例えばSNSで人の嫌な部分ばかりを見ている人は辞める。どうしても辞められない場合には明るい話題を見るようにする。Twitterで消耗してしまうならInstagramに変えるなど、意識して変えていきましょう。
「あの人はいいよなぁ。周りにも良い人ばかりだし、環境にも恵まれてるし…」なんで思ってしまう人も、実は人が好きな人の周りにポジティブな人が集まっているのではなく、自分から周りにHAPPYなものを集めているんだと考えてみましょう。
そうすることで、もっと人の良いところが見えてくるようになります。
5、本を読む
ほとんどの悩みは本を読むことで解決します。この「人間が嫌い」という悩みも例外ではありません。
なぜなら、本を読むことで世界が広がるからです。
もし学校というコミュニティにいる場合、クラスにいる同世代の何十人かがあなたの世界の全てになってしまいます。
でも、学校から一歩出てみればサラリーマンや主婦、商店街で働く人など、年齢も職業も違うたくさんの人達が、それぞれ色んな悩みを抱えて生きています。
また、日本中に目を向けたら1億2千万の人がいますし、世界として見れば60億もの違う人がいるわけですね。
そんな中で、たまたま出会った数人、数十人のせいで人を嫌いになるのはちょっともったいない感じがしませんか?
でも、何億人と人がいるって分かっていても実感が湧かないし、一人一人に会いにいくわけにもいきません。
そこで、本を読むこと。これにより色んな考えをもった人の心にふれることが出来て、自分の世界を広げることができます。
さらに、そんな「人間嫌い」な人のために、心理学者や専門家、成功者などがそれに対しての答えを約300ページも使って導きだしてくれています。
是非この機会に、本を手にとってみましょう。きっと答えが見つかるはずです。
6、スポーツジムに通う
人の心と体は繋がっているというように、メンタル面だけを直すのではなく、体調管理もとても重要です。
原因と直結するわけでもありませんし、体調管理をしたからといって「人間が大好きになった!」となるかは分かりませんが、統計をみるとやはり「不規則な人」よりも「規則正しい人」の方が人間を好きになりがちなことは確かです。
でも「規則正しくしなさい」と言われてもなかなか難しいですよね。
「ちゃんと朝昼晩にご飯を食べて、栄養バランスも考えて、ゲームは1日1時間、11時までにはお布団に入りなさい」
なんて私もお母さんに言われ続けてきましたが、生活リズムを変えるのはとっても難しいです。
そこで、始めやすくさらに楽しくできるのがスポーツジムです。
今ではどの街にもあるスポーツジム。あなたの住んでいる近くにあるでしょうか。そこで運動を始めてみましょう。
運動して汗を流せばまず細かい悩みが消えていきますし、家でスマホをいじっているよりも外で運動をしている方が絶対にポジティブになります。
また、運動をすることでお腹も減るのでしっかりと食事を摂れますし、夜も眠くなりやすくなるので、結果生活リズムも改善できるようになります。
7、没頭できるものを見つける
ここまでいくつかの対策を紹介しましたが、それでもどうしても直せない場合には、そのままでも良い理由があります。
それは「人間嫌いというのも一つの特性」だということです。人の嫌なところを見つける特性を活かしている偉人はたくさんいます。
たとえば小説家や音楽家などのアーティスト。ハッピーな作品が溢れる中で人の嫌な部分を描いた作品を作れ、同じ想いを持つ人に大きな共感を生むことができます。
また、そういったむかつくとか、見返したいとか、そういった負の気持ちがあることで行動力が生まれるので、起業家にも多いです。
さらに人と関わらないので無駄な時間を使わず自分のために時間が使うことができます。
もしどうしても人間嫌いが直らないのであれば、その「人間嫌い」という特性を活かして仕事でも趣味でも没頭できるものにチカラを注いでみましょう。
まとめ 〜人間嫌いなんていない〜
基本的に根本から「人間嫌い」という人はいません。
そうであれば今すぐに仕事を辞めて誰も居ない集落で自給自足で生きていく選択もできますが、それはとても現実的ではないですよね。
人に優しくしてもらえたり、構ってもらえたりした時には誰もが嬉しくなりますし、
逆に、例えば無人島で一人閉じ込められたら、嫌いだった人でもいいから会いたくなりますし、
テレビや曲、本やSNSでさえも、全て人間が作ったものですしその先にはあなたと同じ人間がいます。
人は「対人」でしか幸せを感じることが出来ません。
どんな物を買っても、それを共有できる「人」がいて始めて幸せを感じることができます。
なので、本当は人は好きなんだということを受け入れるところから初めましょう。
そして、人間嫌いではなく、あなたが「人間嫌いだ」と言ってしまう理由を見つけましょう。
- 自分のことが嫌いなことの裏返しなのか
- 優劣感から人とすぐ比べてしまうからなのか
- ネットで人の悪口や批判を見たり書き込んだりしているからなのか
「人間嫌いを直す」のではなく、その原因を見つめ直すことで、気付いたら人のことを受け入れられるようになるかもしれません。
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