好きなことを仕事にする3つのメリットと6つの意外なデメリット

「好きなことで、生きていく」

過去にYouTubeのCMでこんなコピーが話題となりました。

確かにYouTuber達を見ているとみんな楽しそうですし、好きな人と好きなことを好きなだけやってお金を稼いでいるように見えますよね。

今まで仕事と言えば「嫌なことも我慢して汗水垂らしてお金を稼ぐ」というイメージでしたが、インターネットが普及して仕事のカタチが大きく変わったことで、もっと自分らしく自由に働ける人が増えています。

 

しかし、一方でこんな言葉も聞きますよね。

「好きなことを仕事にすると嫌いになる」

今まで自由に趣味でやっていたものを仕事にした時に、また違った一面が見えてしまって気付いたら好きじゃなくなる。最悪の場合には嫌いになってしまうなんてこともありそうです。

 

とはいえ、やっぱり人生のほとんどの時間を費やす”仕事”はどうせなら楽しく好きなことで稼いでみたいです。

今回はそんな好きなことを仕事にするメリットとデメリット、そして、実際にどう仕事にしていくのかまでをまとめてみました。

今の仕事がつまらないと思っている人は、新たな発見があるはずです。是非チェックしてみてください。

好きなことを仕事にする3つのメリット

お金と好きなことは天秤にかけられることがあります。

つまり、稼げる仕事は大変で、好きな仕事というのは稼げないというイメージがついているんですね。

なので「お金を取るか好きなことを取るか」と、どちらを選ぶか悩んでしまいますが、実は好きなことを仕事にすること自体にも大きなメリットがあるんです。

好きなことを仕事にしてなおかつメリットがあるのなら、絶対にそちらを選びたくなりますよね。

 

というわけでまず始めには、好きなことを仕事にするメリットから見ていきたいと思います。

1、老化を防げる

好きなことをしている時は早く過ぎます。逆に、つまらないことや苦痛な時間は長く感じます。

好きなことを仕事にすることが出来れば、「早く終わらないかなぁ」なんて思うこともなくなり、もっと仕事に集中することが出来ます。

また、それによって若返り効果があるなんてことも聞きますね。

嫌なことを仕事にしている人は毎日時間が経つのが遅いのでその分老化し、逆に好きなことで楽しく仕事をしている人はより若々しくいることができます。

2、後悔しない

人生の大半の時間は仕事ですよね。今は年金も貰えないので70歳以上の方もまだお仕事をしているところを考えると、あと何十年も働き続けていかないといけません。

人生のほとんどは仕事。言い換えれば「仕事は人生」とも言えます。

なので、つまらない仕事をするということは、つまらない人生を送るともなってしまいます。

好きなことを仕事にしたら稼げないかもしれないしデメリットもあるかもしれませんが、好きなことを選ぶ人生の方が確実に後悔しない人生を歩めます。

3、逆に稼げる?!

「好きこそものの上手なれ」と言われるように、好きな仕事ならばその分仕事にチカラを注ぐことができます。

逆に嫌いな仕事をしている時には「楽すること」を第一に考えてしまうので、見えないところで手を抜いたり、最低限出来れいればいいやと向上心も失ってしまいます。

さぁこのどちらが良い仕事を出来るかは一目瞭然ですね。好きだからこそ休みの日も365日そのことを考えながらワクワクできますし、一つの仕事にもこだわりを持ってすることが出来るはずです。

そして、毎日その事を考えて行動して努力するのを「楽しい」とさえ思ってしまえるので、同じ仕事でも好きかどうかで大きく変わってきます。

そして、もちろん好きなことを仕事にしている方が稼げるという答えにも結びつくようになるわけです。

仕事にすると嫌いになる6つのデメリット

さて、紹介した通り好きなことを仕事にした方が絶対に良いに決まっています。

ですが、それを簡単に決断できないのはもちろんデメリットがあるからですね。

続いては、好きなことを仕事にした結果失敗したり嫌いになってしまうような6つの理由を見ていきましょう。

1、憧れに幻滅してしまう

好きなものも、その表面だけを見て憧れてしまうと、どうも幻想の世界を思い描いてしまうことが多くあります。

例えるなら”田舎暮らし”。都会の喧騒に疲れてしまい、静かでのんびりと温かい人達に囲まれて生きていける田舎に憧れて田舎暮らしを始める人は多いそうですが、

実際は田舎の方が人間関係が厳しく、ルールもあり、中には都会から来た人を嫌う地域もありますし、一度嫌われたら生きていけません。そもそもとにかく不便ですしね。

他にも、かわいいイメージのパンダも本場の中国では「汚い!」「獰猛!」と実際のイメージが違いますし、

外見に惹かれて付き合ってみたら性格が合わなかったなんてことはよく聞く話です。

 

例えが少しそれてしまいましたが、やはり仕事も良い所の一部だけを見て憧れた場合には実際にやってみて「思ってたのと違った!」なんてことになるかもしれません。

2、距離感が近くなる

仕事にするというのは、今までの距離感がググンと近くなります。

例えば、付き合っている間はとても好きで「一緒にいるだけで幸せ」なんて思うけど、いざ結婚となった瞬間には一緒にいるだけではなく生活をしていかなければならないので、性格や収入や家庭環境も考えるようになり「合わない!」となることもよく聞きますよね。

好きなことも、仕事になると考えることが多くなり、また「好きな時にだけ」ではなくどんな時にもやり続けないといけないので「趣味で良かった」なんて思うこともあります。

その結果、せっかく好きだったことが嫌いになってしまうという最悪の自体になることもあります。

3、好きなこと”だけ”をしたいは注意

「好きなことを仕事にしたい」という人の中には、「特に辛いことをせず、楽して稼ぎたい」という人も多いです。

分かりやすいのがゲームですね。今ではEスポーツやゲーム配信などで「ゲームをしながら生きていける」という時代がやってきています。

しかし、ただダラっと何も考えずに好きなゲームをすればいいわけではなく、例えばプロゲーマーは毎日10時間以上も練習しなくてはいけませんし、怒られたりプレッシャーも常にあるので楽しんでいる暇はありません。

ゲーム実況でも、多くの人に見てもらえるように新しいゲームも常にチェックしなければなりませんし、楽しんでもらえるような話術も研究し、ゲームが終わったら数時間もかかる動画編集が待っています。

 

特に一番楽しそうなゲームでさえこれだけなので、ほとんどの仕事はやはり表向きは楽しそうに見えても仕事としての苦労はもちろんあります。

好きなこと=楽なこととならずに、仕事として好きなものは何かをよく考えましょう。

4、人に与えるのが好きなのか

その好きなものはギブかテイクか、つまり与えるのが好きなのか、与えられるのが好きなのかが重要です。

例えばラーメン屋さん。ラーメン好きが高じてラーメン屋を始める人も多くいますが、仕事とするなら「ラーメンが好き」ではなく「ラーメンを提供することが好き」でないといけません。

そうでないと、ただ自分の好きなことだけをやるようになるので仕事も相手を無視した自分本位な仕事しか出来るようになりません。

あくまで仕事なのでお金を貰うわけですから、好きなものを周りに分け与えて喜んでもらうことに喜びを感じられないと難しそうです。

5、好きは稼げない

みんなが好きな仕事は稼げません。正確に言うならピンキリなので、稼げる人はごくわずかでほとんどが貧乏です。

アーティスト・写真家・美容師・デザイナー・アニメーター・作家・パティシエ・プロゲーマーなどですね。どれも夢がある分、多くの人は稼げないイメージがあります。

どれも魅力的な仕事なので夢を追って始める人は多くいますが、ほとんどの場合にはずっと稼げないまま何年も経って辞めてしまいます。

 

好きなことはとても重要ですが、あくまで仕事なので生活が出来ないと途中で挫折し、続けていくのが難しくなるでしょう。

6、好きを優先するなら才能が必要

何故好きな仕事で稼ぐのが難しいのか。その主な理由は仕事が「自分が主体の仕事」としているからです。

アーティストで考えてみると、自分が好きな歌を作って「さぁ聞いてください!」と、自分にスポットライトを当てる状態です。この場合にはアーティストに圧倒的な魅力がなければ見向きもされません。

では逆に相手主体として考えてみればお金を稼げるようになってきます。アーティストなら、

  • 企業に案件を貰ってCMソングを作る
  • みんなが歌って踊れるような曲を作る
  • 音楽スクールで初心者の子達に教える
  • サポートとしてバックコーラスをする

中には「それが本当にやりたいことなのか!」と思われることもあるかもしれませんが、これらはあなたのスキルを使って確実に誰かの役に立つことができます。

そして、人の役に立った時にはその対価としてお金を得ることが出来ます。

自分にスポットライトを当てて、好きなことを自由にやりたいのなら、それくらい人を惹きつける才能がなければいけません。

あなたが好きを仕事にする3つの成功方法

好きなことを仕事にすることでのメリットとデメリットを紹介してきましたが、続いては、あなた自身が好きな仕事をする際にはどうしたらいいのかを3つにまとめました。いわゆる、好きなことを仕事にするコツみたいなものですね。

是非こちらもチェックしていきましょう。

喜んでもらうことを好きになる

好きなことを仕事にする最大のコツは、「自分が好きなことをやれて幸せ〜」ではなく、あなたの好きなことを仕事にして誰かに喜んでもらうことで幸せを感じるということです。

なぜなら人はしてもらうよりも人にしてあげた時の方が幸せを感じるからです。

好きなものを紹介して喜んでもらえたり、「ありがとう」と言われた時には、してあげた自分の方が幸せを感じることってありますよね。

 

「人よりもまずは自分」と思ってしまうこともあります。でもそれは「普段の仕事に自信が持てていなかったから」かもしれません。

例えばセールスマンが商品を売った時に「本当にこれで誰かが喜ぶのかなぁ」なんて半信半疑になっていては不安になってしまいますよね。

でもあなたが好きなことは、確かにあなた自身を魅了したという事実があります。

 

「自分が好きなことをして生きていたい!」から「好きなことで誰かに与えることに喜びを持つ!」に変えてみましょう。

気付いたら仕事になってた!が理想

好きなことを仕事にする前に、まずは自分の好きなことを思いっきり極めてやり続けるという方法もあります。

ひと昔前あるところに、夕暮れの写真を撮るのが好きなおじいさんがいました。世界中のどこにも訪れる夕暮れですが、場所や日によって大きく姿を変える夕暮れに魅了されて、毎日欠かさず写真を撮り続けました。

その結果、多くの人にも注目されメディアにも取り上げられて、気付いたら「夕暮れ」が仕事になっていました。

 

これは一例ですが、好きなことをしていたら仕事になっていたという人達はたくさんいます。

そして今ではインターネットを使えば無料で自由に発信することができます。

「好きなことをしていたいけど仕事にする勇気も覚悟も持てない」と不安な人は、まずは自分の中でそれを思いっきりやって、世界中に発信し続けてみましょう。

気付いたらそれが仕事になっているかもしれません。

仕事と趣味を分けても良い

「好きなこと」をプラス、「仕事」をマイナスで考えた時、その両方を合わせるとプラマイ0になるとします。

好きなこと×仕事で0になるなら、好きなことを仕事にしなくても、例えば「嫌な仕事をして休みの日に好きなことをする」という風に分けても結果は同じになります。

 

仕事はとても平凡でたくさん稼げるわけではないけど、その分時間が短く休みも取れるので、仕事以外の時間を全部好きなことをして生きている。そういった人はたくさんいます。

特に田舎や沖縄には多いですね。離島に住んでバイトをしながら、毎日釣りやサーフィン、キャンプなんかをして生きている人はめちゃくちゃ楽しそうですし充実しているように見えますね。

「お金」をメインに考えず、どうしたら好きなことをしながら楽しく生きていけるのかを考えてみるのも、なにかヒントになるかもしれません。

YouTuberの場合

YouTuberが「好きなことで生きていこう!」と言いますが、楽しそうに見えるのは表面だけで実際は違うのかもしれません。

動画の中ではもちろん基本ネガティブなことは言いませんが、動画を撮っている裏では遊びに行く時間もなく、コメントでは悪口を言われ、無表情で一人孤独に動画編集を何時間もやっています。

しかし、「好きなことを仕事にしよう」という言葉が嘘なのかと言ったらそうではありません。本当に嫌なら辞めればいいだけですよね。

そんな一見辛いことも忘れるくらい大きなメリットがあるため、結果「好きな仕事」とみな胸を張って言えるようになっています。

そんな、好きな仕事の代表にもなっているYouTuberの魅力とはなんなのか、こちらもヒントになるかもしれませんので見ていきましょう。

動画作りが楽しい

動画を撮ってみた人は分かると思いますが、自分の作品を作るというのはとても楽しいです。

自分で企画を決めて話すことも全部決められて、自由に編集をして、上手く動画が撮れた時には達成感も大きいです。

また、そういった作品がどんどん増えていく楽しみもありますよね。まさにYouTubeはインターネット上に自分のチャンネルを作れるので、仕事自体の楽しさもあります。

好きな時間に好きな場所で出来る

YouTuberは朝早く起きて着替えて満員電車に乗って会社に行く必要がありません。

自分の好きな時間に始められて、自宅でも外でもカフェでもどこでも作業することが出来ます。

そういったストレスのない環境では、多少の辛いことも気にしないくらいの自由を手に入れることが出来ます。

人間関係に悩まない

「人の悩みは全て人間関係だ」と言われますが、YouTuberは基本一人で始めることが出来ます。

今まで会社の上司や部下の人間関係に疲れていた人ほど、その快適さに「今までなんて無駄なことに悩まされてたんだろう」と思うかもしれません。

また誰かに仕事をお願いするときがあったりコラボをする時にも嫌いな人とわざわざ組む必要はなく、自分の好きな人だけを周りにおくことができます。

やりがいがある

人間には誰しも承認欲求がありますが、YouTuberはチャンネル登録数・再生数と、分かりやすく数字で評価が見れるため、自分の仕事の成果がひと目で分かりやすいんですね。

また、いち個人にファンが出来た時には考えられないほどの喜びがあるでしょう。まさに「応援しています」「ありがとう」と言われる、とても良い承認欲求の満たし方が出来ます。

稼げる

なによりも「この仕事好きだ」と思えるのが収入です。もう説明する必要もないとは思いますが、YouTuberで1発当てることが出来ればサラリーマン以上の収入を得ることが出来ます。

これは「お金があるから幸せ」ではなく、ファンが増えて喜んでもらえた分だけ収入になるのが満足度の高い理由ですね。

普段の仕事だと、精一杯仕事をして結果を出したとしても、それに見合った報酬を得ることはなかなか難しいです。

まとめ

以上、好きなことを仕事にすることについてまとめていきました。

「楽をして好きなことだけしていたい」という自分本位の考え方ではやはり仕事にするのは難しく、

「自分の好きなことで誰かを喜ばせたい」という相手目線の考え方がとても大事です。

そして、好きなことを仕事にすればモチベーションも高まり、仕事に対してもよりこだわって良い仕事が出来るようになるでしょう。

 

最後になりますが、「好きなことを仕事にするか」と悩んでいるあなたへ、人の死が日常にある介護士が余命わずかな患者さんに聞いたという「死ぬ瞬間の5つの後悔」を紹介します。

  1. 自分に正直な人生を生きればよかった
  2. 働きすぎなければよかった
  3. 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
  4. 友人と連絡を取り続ければよかった
  5. 幸せを諦めなければよかった

特に1と2は心にささりますね。好きなことを選ぶのはとても不安だし怖いことですが、好きなことを諦めて生きていくこと自体が人生においての大きな失敗になるのかもしれません。

この記事が、あなたが自分らしく好きなことをして楽しく生きていけるキッカケになれたら光栄です。

是非一度きりの人生、後悔ないように好きなものを選んでいきましょう。

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